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ほのぼのノルウェー暮らし

ほのぼのノルウェー暮らし

アウシュビッツ強制収容所


路線バスで行く方法もあるんですが、ハイシーズンは
バスが混んで 積み残しが出るという話を聞いたので
宿泊してるホテルへピックアップしてくれて、帰りも
ホテルまで送ってくれるという英語のエクスカーションに参加して
行って来ました。 

これが正解。 ワタシたちは、一日でアウシュビッツ強制収容所
にビルケナウとヴィエリチカ岩塩坑の両方を見学できるツアーに
参加したんやけど、この日は両方とも劇混みで、入口には
入場待ちの長い行列ができており、自力で来なくて良かったー。
というのも、エクスカーション参加者は、別の入口から
並ばずして入れるんですよー。
送迎とガイド、入場料やランチ、保険等、全て込みで一人7500円ほど
と、そう高くもなかったかな。 

クラクフ市内からアウシュビッツ強制収容所のある
オシフィエンチム市まではバスで片道1時間15分ほど。

百数十万人の命が奪われ、殺人工場とも呼ばれたアウシュヴィッツ。

『 人類の負の遺産 』 と称され、ユネスコの世界遺産にも

 登録されています。

これがアウシュビッツ第一収容所の入口にある収容者たちが
強制的に造らされたあの有名な標語 
『 ARBEIT MACHT FREI 』- 働けば自由になる。


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周囲にはこのように有刺鉄線が張り巡らされ
高圧電流が流れていた

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囚人棟。 現在では、この囚人棟の一部が
ミュージアムとして使用されています

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監視塔

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ドクロマークは高圧電流が流れる有刺鉄線に近づかないように
というサインやけど、強制収容所での生活に絶望し
自ら高圧電流が流れる鉄条網に触れて自殺する人もいたそう。


少なくとも140万人ものユダヤ人がヨーロッパ中から連れて
来られたと言われています。 驚くことにノルウェーからも! 
収容されたのは、ユダヤ人の他、政治犯、ジプシー
精神・身体障害者、同性愛者、聖職者など。
その出身国は28に及ぶとか。

列車で各地から到着した人たちは、すぐに労働できるかできないか
選別されて、労働力のない老人や女性、子供はそのまま
ガス室へ送られました。
が、中にはアウシュビッツへ向かうすし詰め状態で食事も与えられない
過酷な長旅の途中で窒息や脱水症状で命を落とす人もいたそうです。

収容者は一日11時間近く働かされ、食事は
朝コーヒーと呼ばれる薬草の絞り汁、昼は腐ったじゃがいもで作られた
水のようなスープ、夜は300グラムの黒パンとマーガリンのみ
のため、多くの収容者が栄養失調状態だったそうです。
収容所では髪の毛から義足や眼鏡、金歯に至るまで没収された
収容者の持ち物は何一つ捨てられることはありませんでした。

収容者の持ち物の中でもお金になるものは売られ
それ以外の価値のないものは廃品倉庫へ。

収容者たちから刈り取った髪の毛は寝具や布製品を作るのに
利用され、ドイツの市場に出回った。


収容者の義足や義手

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大量の靴

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『 アウシュヴィッツは安住の地 』 と騙して

全ての財産を持ってこさせた為、鍋や調理器具などの生活用品も
たくさんありました。

旅行カバンも後で受け取れるようにと住所や氏名まで書かせて
おきながら、持ち主の手に戻ることはなかった。

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藁を敷いただけのレンガ造りの粗末なベッド
一段に5~6人が寝かされたいたそう

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プライバシーも何もないトイレ
が、一応水洗なので、これはまだマシな方

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ガス室で使われたチクロンBの空き缶
元々はシラミやノミを殺して伝染病のチフスを防ぐための殺虫剤。
この薬を製造していたのは、ドイツの害虫駆除の企業で
現在でも存在する。

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多くの人が銃殺された 『 死の壁 』

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ガス室


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ガス室に隣設されていた焼却場
ここで毎日350人もの遺体が焼却されていた

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